頭痛外来の問診の流れと受診のタイミング・検査の内容について徹底解説【2024最新】

子供から大人まで、女性も男性も多くの方を悩ます頭痛。

市販薬で痛みを誤魔化しながら、日々を過ごされている方も多いのではないでしょうか?

しかし、そのような頭痛と付き合いながらの生活が当たり前になってしまっている方は、一度「頭痛外来」の受診を検討してみてはいかがでしょうか?

頭痛の原因を突き止め、適切な治療で根本から頭痛を解決する「頭痛外来」についてみていきましょう。

頭痛外来とはどんな診察をする?

「頭痛外来って具体的にどんな診察や治療をするの?」と不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。

頭痛外来では、問診や診察、検査によって、頭痛の原因が他の病気にあるのか、それとも片頭痛や慢性頭痛など頭痛そのものだけが問題なのかを判断していきます。

問診・診察では、以下のような項目が確認されます。

  • 痛みの頻度、持続時間(毎日なのか時々なのか、数分で収まるのか、数時間続くのか)
  • 痛みの種類(ズキズキとした痛みなのか、締め付けられるような痛みなのかなど)
  • 痛む部位(片側のみ痛い、後頭部が痛い)など)
  • 痛みの程度 ・頭痛共に起こる他の症状の有無(吐き気や聴覚過敏など)

 

問診の結果、頭痛の原因に病気が隠れていると判断された場合、更に詳しい検査が行われます。

原因となる病気は脳血管障害(いわゆる脳卒中を指し、具体的には脳出血、くも膜下出血など)、脳梗塞、脳腫瘍、髄膜炎など命にかかわる病気である可能性もあるので、注意が必要です。

頭痛の原因が他の病気にはなく、「頭痛」自体に治療が必要と判断された場合も片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛など頭痛の種類によって、原因や対策は異なり、ご自身の頭痛に合わせた対処がなされます。

頭痛外来とよく比較がなされるペインクリニックは、頭痛の「痛み」に対しての診断と治療が行われる診療科です。

ペインクリニックでは、神経ブロック法(麻酔注射によって痛みを感じなくする方法)が主に用いられ、「痛みそのもの」にアプローチがなされます。

痛みの原因を頭痛外来で探り、頭痛の原因が病気であった場合、脳外科、脳神経外科、脳神経内科で対処し、頭痛の原因に病気がなかった場合、頭痛の痛みそのものにペインクリニックで対処するというイメージを持ってもらうと分かりやすいと思います。

頭痛外来の受診のタイミングは?

「たかが頭痛ぐらいで・・・」と頭痛のみの症状で病院に行くことが大げさなように感じる方もいらっしゃるかも知れません。

また、頭痛の始まりが予測できず、頭痛の症状があるタイミングで病院に行けずに、なんとなく、受診のタイミングを逃している方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、頭痛の背後には重大な病気が隠れている場合があります。

特に次のような症状が現れている場合は、早期の受診をお勧めします。

  • これまでに経験したことがない痛み・頻度の頭痛の場合
  • 突発的に頭痛の症状が現れる場合
  • 頭痛が悪化してきている場合
  • 動いたり力を入れると頭痛が悪化する場合
  • 頭痛と共に他の症状を伴う場合(高熱、吐き気、嘔吐、下痢、めまい、ふらつき、痙攣、麻痺、しびれなど)
  • 視力や聴力の低下が感じられる場合
  • 人格に変化が見られる(急に怒りっぽくなったり、物忘れがひどくなった)など精神面での変調が見られる場合

 

上記のような症状が見られない場合でも、頭痛と共に命にかかわるような大きな病気を患っている可能性があり、油断はできません。

片頭痛や慢性頭痛など他の病気を患ってない場合でも、日々の頭痛はQOLを下げてしまっていることでしょう。

日常生活に支障をきたすほど、痛みが酷かったり頻度が多い場合、その辛い現状を改善するためにも、一度頭痛外来に相談するのも悪くないのではないでしょうか?

また、薬に頼る頻度が多い方(目安として月に10回以上)、薬が効かなくなってきた方は、今後、薬に依存するようになり、薬物乱用に繋がる恐れもあります。

最悪の事態を防ぐためにも、早めに頭痛の治療を考えましょう。

頭痛外来ではどのような検査をする?

頭痛外来を受診する際は、まず予約をしてから病院に行くことをお勧めします。

予約なしでの受診は待ち時間が長くなる恐れがあるだけでなく、予約がないと受付してもらえない病院もあります。

予約方法は、インターネット予約、電話予約など、病院によって異なりますので、予め調べてから予約・受診するようにしましょう。

予約が完了したら、いよいよ受診です。頭痛外来の受診は、まず問診から始まります。

問診では、頭痛の症状や症状の出方について、詳しく聞かれますので、説明が苦手な方は予めメモを用意するなど、要点を整理してから受診すると良いでしょう。

問診の結果、頭痛の原因が他の病気であると考えられた場合、MRI検査やCT検査など精密検査が行われます。

問診の当日、これらの検査が行われるケーズもあれば、後日検査のために来院が必要になるケースもあります。

検査の結果、何らかの病気が判明した場合、そちらの治療をしていくこととなりますが、特に頭痛の原因となる病気の兆候が見られなかった場合も、頭痛そのものにアプローチして、改善を図ります。

具体的には「MIDAS」や「頭痛ダイアリー」を用いて、頭痛をより客観的かつ正確に把握しています。

「MIDAS」とはMigraine Disability Assessmentの略で、慢性頭痛が日常生活に及ぼす影響を判定するための質問票を指します。

質問票は、継続的に頭痛の支障度を図る事ができるように構成されており、これを利用することで、1人1人のニーズにあった治療の選択が可能になります。

「頭痛ダイアリー」とは、頭痛が起こる頻度や痛みの強さ、頭痛が起こるきっかけ、頭痛以外の症状など、頭痛に関する情報を記録するためのツールです。

患者にとっては、「頭痛の起こるきっかけをより具体的に把握する」「診察の際、医師への説明が正確にできるようになる」というメリットがあり、

医師側には「より正確な診断を下すことができる」「処方や服薬のタイミングをより効果的にアドバイスできる」というメリットがあります。

受診の際に医師に伝えるとよいこと

受診の際には、より具体的かつ正確に頭痛の症状を伝えることで、先生にスムーズに的確な診断を下してもらうことが可能になります。

予め、次のようなポイントをまとめておくと良いでしょう。

  • いつ頃から頭痛に悩んでいるか?(年齢や具体的な時期など分かる範囲で詳細に)
  • 現在の頭痛はいつから続いているか?
  • 頭のどの部分が痛むか?
  • どのような痛みを感じるか?(締め付けられるような痛み、ドクドクと脈打つような痛み、など)
  • 頭痛の頻度は?(週に◯回、月に◯回など)
  • 頭痛が起きやすいきっかけの有無(気候の影響で頭痛になる、など)
  • 頭痛が悪化する、もしくは改善するきっかけの有無?(運動するとひどくなる、冷やすと改善するなど)
  • 頭痛が続く時間(期間)は?(1時間程度で収まるのか、3日程度続くのかなど、頭痛の持続期間)
  • 頭痛以外の症状の有無(吐き気、めまい、しびれなど)
  • 頭痛によって日常生活(仕事や家事)・人間関係などに支障が出ているか?
  • 現在飲んでいる薬(頭痛に対する薬だけでなく、他の治療薬なども含めて伝える)

 

上記のポイント以外にも、気になる点は先生に質問・相談するようにしましょう。

頭痛外来のよくある質問

Q1:頭痛外来の初診費用はいくらくらいですか?

A1:問診、神経学的診察、血液検査を含めると、約7,000~8,000円(3割負担の場合)です。

血液検査の検査項目によって、金額は変わる可能性があります。

Q2: MRIや血液検査を行わないと、頭痛の原因はわからないのでしょうか?

A2:MRI検査は、命にかかわる重大な病気(脳血管障害など)の発見につながるだけでなく、片頭痛の診断においても重要です。

また、MRIで確認するのが困難な小さな脳腫瘍、バゼドウ病や橋本病などを見逃さないために血液検査も行います。

Q3:MRI検査の費用はどのくらいですか?

A3:保険が適応され、費用はおよそ9,000円(3割負担の場合)です。

造影剤など特殊な薬を使って行う場合は別途追加になります。

Q4:子供も頭痛外来で診てもらうことはできるか?

A4:「小児頭痛外来」もあり、子供でも受診が可能ですが、詳細は各病院への問い合わせが必要です。

Q5:土日の診療は可能か?

A5:大都市(東京・大阪・名古屋・福岡・札幌など)では診察しているところもあります。

病院なびなどで検索すると土日の診察をしている病院が見つります。

「病院なび」

まとめ

「頭痛外来」の具体的なイメージは持てたものの、やはり病院に行くこと自体が億劫だったり、金銭的な面での不安が残っている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、1番怖いこと・心配なことは、「ひどい頭痛がずっと続くこと」だと思います。

頭痛が原因で、日常生活が不安定になっている方はもちろん、頭痛で家族や友達、恋人との楽しい予定をキャンセルしなければならなくなったり、予定していた通り、仕事や家事が進まなかったりして辛い思いをしたり、困っている方も少なくないと思います。

頭痛を放置していたら、実は命にかかわる病気で最悪死に至ったり、長期間の治療を余儀なくされるのも怖いことです。

薬で一時的にごまかすのではなく、これを機に、頭痛外来に相談することで、頭痛と向き合い、頭痛にサヨナラする一歩を踏み出してみませんか?

追記

市販薬で頭痛と戦う生活は、薬による副作用などカラダへの負担も心配ですよね。

「薬に頼らずに、頭痛が改善したら・・・」

頭痛でお悩みの方は誰しも1度は考えたことがあるのではないでしょうか?

痛みが出るたびに薬で抑えるのを辞めたい方、病院、マッサージ、鍼灸、カイロプラクティック・・・どれも効果がなかった方、姫路市に頭痛に特化した整体院「頭痛専門 フィールハート整体院」があります。

偏頭痛・群発頭痛・緊張型頭痛など一般的な慢性頭痛はもちろん、閃輝暗点の症状改善やや子供の頭痛にも対応しています。

クスリに頼らずに「整体」で頭痛を治してみる方法、一度試してみませんか?

(公式:https://himeji-zutu.info/)

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